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日本が日本であるために

時事、ニュース、政治、経済、国家論について書きます。「日本が日本である」ということを政治、経済の最上位目的と前提します。

 

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Jアラートは「政府が警報できる権限」であるべき 

 
 昨日5月29日、また北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本海に着弾したそうです。
 
 北朝鮮のミサイル発射は5月には三度目。

 そういえば、排他的経済水域に着弾した今回も「全国瞬時警報システム」Jアラートは使用されませんでした。
 
 そのことが少し言われているみたいですね。


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ライオン


 菅官房長官は、Jアラートを「作動しなかった」と報道すると「作動しようとしたのに、システムに問題があって作動しなかった」かのごとく聞こえるから「作動させなかったと理解すべし」というような話をなさっていたようですね。

 これはつまり、今回本土に着弾する可能性はなかったので、Jアラートは使用しないと政府が判断した……ということだったわけです。

 この話においては(菅さんご自身が国家の指導陣としてふさわしいかは別問題として、)菅官房長官に一理あると思いますよ。

 ただ、一つ言っておくと、内閣府は次のように言ってはいるのです。
 
 
 jアラート

 (内閣府HPより)

 
 これを見ると、政府は

「弾道ミサイル発射」
 
 の時点で
 
「①ミサイル発射情報・避難の呼びかけ」
 
 を、やると言っているじゃないか……と、言いたくなるかもしれない。



 ただ、よくよく考えてみると、これはJアラートを、以下の二つの前提のどちらを基礎にして考えるかによって違ってくることでもあるのです。


  • 1「国民は、政府に警報してもらうケンリがある」

  • 2「政府は、国民に警報する権限がある」



 で、もし2を前提に考えれば、Jアラートが鳴らなかったといって文句を言う筋合いはないわけです。

 しかし、多くの人は1番を前提にしているからおかしな話になる。



 ◇◆◇◆◇◆



 政府に警報してもらうケンリがあると考えている人は、より具体的には以下のストーリーを前提しているように思われます。


  • 1 ミサイル発射

  • 2 「ミサイルが飛んできたぞー」

  • 3 「マジか!隠れろー」

  • 4 隠れる

  • 5 ちゅどーん!!

  • 6 ふう。危ないところだった……



 というような。

 しかし、そんなんムリでしょう。

 だって、核ミサイルが飛んで来て、隠れるところのある状況ってどんなでしょう。



 だから、Jアラートは

「ミサイルが飛んできた時に、諸個人が命を守るため」

 という想定ではちょっと考えられない。



 すなわち、この場合、

1「国民は、政府に警報してもらうケンリがある」

 という前提でいるのは、そもそもおかしいということ。



 では、Jアラートのようなシステムが不必要で、ミサイルが飛んできたら潔く観念するべき……なのか?

 そうではないと私は考えます。

 例えば、私の住む愛知県に核ミサイルが飛んで来たとする。

 直撃したら愛知県民は死ぬでしょう。

 でも、愛知県民以外の日本人は生きている可能性が高いわけです。

 すると、生き残った愛知県民以外の日本人は、ただちに「核ミサイルを落とされた後の日本」をやらなければならない。

 それはいわば超法規的な憲法の停止状態が必要かもしれないし、そうでなくとも政府、あるいは軍隊が国民を強く制限し、指揮しなければならないでしょうね。

 日本国民はこうした状況をすぐに理解し、軍や政府の指示に従い、全体で国家を持続させねばならない。

 だから、北海道から沖縄まで「全国」瞬時警報であるのが大切なのです。



 すなわち、この場合、

「日本人のある一定割合が死んでも、残りの日本人で日本を続ける」

 というのが、一番重要なことなのです。

 そして、「核ミサイルが飛んできた」→「生き残る側だったらそーゆー状況である」というのを、すべての国民にいち早く知らせるものとして考えれば、Jアラートは有効なものでしょう。

 そして、その知らしめるタイミングは当然ながら「日本の政府」が判断する他ないのであるから、

2「政府は、国民に警報する権限がある」

 という話なのです。

(で、首相や官房長官も含めて、内心でも政府にそういう統治者意識があるように思われないのが問題である……という話をすれば良いのに、すぐに「俺に知らされてないぞ!」というケンリの請求を始めるのが現代人の悪弊だと思います)



 ◇◆◇◆◇◆



 そこらへん、みんな何か勘違いしているのではないでしょうか。

 というか、みんな「大変だ大変だ」と騒いでいるわりには、本当に北朝鮮のミサイルなんて飛んでこないと思っているのでは?

 だから、きっとフザけて言ってるんでしょ。

 その想像力の欠如とフザけてる感が、私にはすごくムカつかれるのです。

(了)

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北朝鮮は核開発をしているから国際社会の敵なのか?   

 
 北朝鮮がミサイル実験を繰り返しています。
 
 これは隣国である我々日本人目線にとって脅威であることは間違いない。
 
 また、現在の日本の北朝鮮に対する最重要項目は「拉致被害者を取り戻そうとすること」です。
 
 そして、優先順位としては「今、日本にいる日本国籍を持った人間の生命と財産を守ること」はその次であるべきでしょう。
 
 すなわち、太陽視点で言えば、
 
「たとえこちらにいる日本国籍人が何万人死のうとも、拉致被害者数百名を取り戻そうとする」
 
 という態度が、北朝鮮の拉致が判明した後の日本国家には求められていた。
 
 
 ただ、これが「国際社会目線」ということを考えると、北朝鮮のミサイル実験や核開発の何がイケナイことなのかよくわからない部分がありますでしょう。
 
 だって、地球上で核ミサイルを持っている国家は、アメリカを筆頭にわんさかあるわけです。
 
 何故、北朝鮮が核兵器を持つことが国際社会にとってイケナイことなのか。


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 例えば、今から十数年前、私がまだ学生だった頃にイラク戦争というのがありましたけれど、あの時、何故「イラクが核兵器を持つことが悪だ」みたいな話になっていたのか。
 
「大量破壊兵器を持っているに違いない」
 
 と言ってアメリカがフセインを滅ぼした後、結局イラクから大量破壊兵器は見つからなかったというのが歴史でした。
 
 が、たとえイラクが核ミサイルを持っていたのだったとしても、それの何が「悪」だったのでしょう。
 
 その基準で言ったら、世界最悪の「極悪国家」はアメリカ合衆国だということになるじゃないですか。
(その意味では正しい基準なのかもしれませんが)
 
 
 
 ただ、よくよく考えてみればそりゃあそうなのです。
 
 だって、「核兵器の保有国」は、まだ核を持っていない国に対しては核を持たせないようにしたいと思うに決まっているからです。
 
 当然ながら、「核保有国」の「核を持っていない国」に対するアドバンテージは、「核を持っていない国が、核を持っていないから」存在するのです。
 
 そういう意味で、「核不拡散」という都合は、原理的に言って「核保有国の都合」であるわけ。
 
 言い方を変えると、核不拡散は核保有国の核による脅しによって成されてきたということでもある。
 
 
 
 でも、それは核保有国視点から見た都合でしょう。
 
 核を持っていない国家からすると、なんとか核を開発して核保有国の言うなりになるのを避けたいと思うに決まっている。

(日本とかいう国はそう思わんらしいくて、「政府が核を持つと自分が国家により制限される可能性が上がってイヤだ」という大衆の請求が国家主権として発揮されているようですが)
 
 まあ、これも核を持っていない国家の都合だから必ずしも善とは言われないかもしれないが、必ずしも「悪」とも言われないはずでしょう。
 
 
 
 だのに、何か中立的社会として想定された「国際社会」なるものが「核を持っていない国家が核を持つ」というだけでこれを「悪」とみなすのはちゃんちゃらおかしい。
 
 それは、その「国際社会」なるものが実は単なる「国際社会の強者(核保有国)の都合」(とりわけアメリカの都合)であるからだと見なさないわけにはいかなくなる。
 
 すなわち、この場合「国際社会」は、
 
「現在強いことになっている国家に対して、弱い国家が力で逆らおうとすること」
 
 を「悪」としていることになるのです。
 
 
 ・
 
 
 この「国際社会の強者(核保有国)の都合」を前提として、北朝鮮ミサイル実験を非難する連中を私は信用しません。
 
 そもそも北朝鮮だって国家なのですからミサイル実験をすること自体はなんらおかしな話でもないのです。
 
 経済制裁を解除せよ、さもないと……という脅しをしているから悪というのもおかしくて、そもそも「北朝鮮の核開発に対する、アメリカを中心とした経済制裁」が核保有国側の不当な抑圧だというあちらの言い分は一理あるかもしれないでしょう。
 
 
 
 だから、我々は北朝鮮のミサイル実験そのものを「国際社会への挑戦」として非難することはできないのです。
 
 我々ができるとすれば、

1「北朝鮮そのものが問題ある国家である」

 ことを言った上で、だから、

2「問題ある国家が核を保有するのは問題である」

 と論理付けなければならない。

 また、北朝鮮が問題ある国家であることは拉致問題を言えば事足りるのであり、「社会主義だから」とか「民主主義じゃないから」とか、そーゆー民主的な筋に足をすくわれるのもヤメテ欲しい。



 繰り返しますが、我々は北朝鮮の「核保有そのもの」を悪として非難することはできないのです。

 もし現時点の我々がアメリカや中国のような核保有国であればそれでよいかもしれません。

 が、我々日本国家は「これから核を持っていこうとするべき国家」なのですから、新たに国家が核保有することそのものは否定すべきではないのです。

「北朝鮮に問題があるから、問題のある国家が核を持つのが問題である」

 という筋立てが、(少なくとも我々日本人の間だけでも)是非とも前提されるべきなのであります。

 また、そこがアメリカと日本の

「利害が一致しない点」

 であると想定されるべきなのです。


(了)

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再び日本海へ北朝鮮のミサイル~「国際社会視点」という欺瞞 

 昨日5月21日の4時59分ごろに、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、日本海に落ちたそうです。

 今回は日本の排他的経済水域の外であったとは推定されている模様。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は今日22日、地対地中距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射実験に成功したと報じました。

 これに対して日本では、安倍首相が「国際社会の平和的解決に向けた努力を踏みにじるものであり、世界に対する挑戦です」と強く非難した……と報じられています。


参考:
『弾道ミサイル「実戦配備承認」=「北極星2型」量産指示―発射成功と報道・北朝鮮』
時事通信 5/22(月) 6:57配信


参考:
『北朝鮮ミサイル 安倍首相「世界に対する挑戦」』
フジテレビ系(FNN) 5/22(月) 0:41配信



 ここで気になるのは、首相に限らず日本人全体が、北朝鮮の問題を「アメリカを中心とする国際社会」VS「北朝鮮」という視点で見過ぎだということです。

 でも、拉致の問題がある中、「アメリカを中心とする国際社会」の視点で北朝鮮問題を見過ぎるのは、「いま日本にいる日本国籍を持ったホモサピエンンス」が「拉致被害者」を「見捨てている」ということを意味する可能性は非常に高いでしょう。



 本当ならば日本は、日本の視点での「日本」VS「北朝鮮」の(敵対)関係を作らなければならない。

 隣国であるし、拉致被害者を取り戻さなければならないからです。

 この事情は、アメリカも国際社会も共有してはくれません。

 しかし、(果敢にも)世界に挑戦している北朝鮮目線で言っても、もはや日本は「アメリカのポチとして経済制裁に加わっているコバンザメ」に過ぎなくなってしまっている。

 これでは拉致被害者の「ら」の字も出なくなるのは当然の仕儀でしょう。



 でも、こうしたいわば「裏切り」の状況は「いま日本にいる日本国籍を持ったホモサピエンスたち」が「自分の安全と生存」を「保持」するためには、最も合理的でもあるのです。



 つまり、安倍首相が代弁しているのは、

「国際協調を言ってアメリカの後ろに隠れ、拉致被害者を見捨てておくのが自分の生命と財産を安全たらしめるのに最も合理的である」

 という狡猾な計算をうまくゴマカシて「それほど悪いことでもない感」を醸しておきたい……という大衆の都合なのです。


(了)

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北朝鮮とアメリカ 

 北朝鮮のような小国がどうして現在アメリカにも中国にも屈しないでいられるのか。
 それは二つの理由があります。

一、核を持ち、ミサイルの精度がとても高まったから。(アメリカへ届くような大陸間弾道ミサイルも完成していないとは決めつけられない状況になってきている)

二、ミサイル実験に対する経済制裁、援助打ち切りが起こり多くの餓死者が出ても、国家の独立と不屈を優先させると構えているから。

 このどちらのファクターが欠けても、北朝鮮がアメリカや中国に対抗することはできないでしょう。
 しかし、逆を言えば、この両輪が機能している限り、アメリカでさえ北朝鮮を何とかできるわけはないのです。


 この関係性は、北朝鮮がミサイル実験を行うたびに言われてきたことです。

 文脈としては以下のようなこと。


1 北朝鮮が核を持ってヤバイからと言って先制攻撃を仕掛ければ、その攻撃した基地とは別のところから報復の核ミサイルが飛んでくる可能性がある以上、容易に手出しはできない。

2 だから、アメリカを始めとした先進国は、北朝鮮に対して、「経済制裁」というカードしかもちえない。

3 北朝鮮は土地が痩せているし、慢性的に経済的にも苦しい状況にあるから、経済制裁によって何百万の餓死者が出たりする。

4 しかし、北朝鮮は何百万の餓死者が出てもギブアップしない。


 こういうことです。
 で、これを永遠に続けることができるのなら、この地球上で北朝鮮を屈服させることのできる国家は存在しないということになる。(※これは、核というものが現代の国家にとってどれほど大切なものであるかも示唆している)

 しかし、なかなかそうはいかないでしょう。
 考えられる結末は三通りある。

A 経済制裁による済的な困窮が続けば、いつか政治体制が崩れる。

B その前に北朝鮮がギブアップする。

C その前にトランプが先制攻撃をしちまう。



 北朝鮮の指導部の気持ちになって考えてみると、これはBの「ギブアップ」をいかに良い条件で迎えるかという勝負でもある。
 つまり瀬戸際外交というものです。加えて、瀬戸際外交によって国内の不満を抑制するという話でもある。
 そして、この場合であっても結局核ミサイルを手放さなければ北朝鮮の勝ちでしょう。しばらくすればまた同じことを繰り返せば良いのですから。

 Aの政治体制が崩れる場合、これは朝鮮の人たちそのものにとって良いか悪いかはよくわかりませんが、北朝鮮の指導部からすれば失敗であるに決まっている上に、日本にとっても難民の影響など含めて甚大な影響が出るでしょう。

 これまでは大きく言ってこのふたつのシナリオのみが主に想定されてきたのであるけれども、ここに来てC「アメリカが先に攻撃しちまう」という可能性が大いに考えうる話にもなってきている。

 というのも、今のアメリカ大統領がトランプだからです。


 また、あの四月のミサイル実験失敗がアメリカのサイバー攻撃によるものであるという説も出ていますでしょう。

 あれに頼もしさを感じている日本人は結構見かけますが、なんというお花畑かと思う。

 もし、アメリカのサイバー攻撃で、北朝鮮のミサイルを封じることができたとしても、アメリカはアメリカに対する核攻撃を封じるだけで全然構わないわけです。

 アメリカ本国や在日米軍基地へ照準の合わさったミサイルだけを封じれば、別に普通に日本の土地を攻撃するミサイルを封じる必要はない。
 もっと言えば、例えば皇居へ照準の合わさったミサイルだったとしても、アメリカがこれを封じる必要性はないのです!

 そもそも、サイバー攻撃でミサイルを封じたとしても「サイバー攻撃しました」だなんて言ってしまうと損に決まっているのだから、つまり秘密裏にやるわけでしょう。

 秘密裏にやるミサイル封じを、日本に対してやっても1ミリも意味ないじゃないですか。
 だって、秘密裏なんですから、恩を売ることさえできないんですから。


 逆に、アメリカからすれば、アメリカに対するミサイル攻撃をサイバー攻撃によって封じることができるならば、北朝鮮への先制攻撃を躊躇する必要性は減ってくる。

 だから、


1 アメリカが北朝鮮へ先制攻撃

2 北朝鮮がアメリカへ報復攻撃をしようとする

3 大陸間弾道ミサイルを封じられる

4 仕方がないので、隣の韓国や日本へ報復攻撃する


 というストーリーはめちゃくちゃ現実的でしょ?


 もっとも、もしサイバー攻撃による核ミサイル封じが、「どこへの攻撃であるかに関わらずとにかく封じる」ことしかできない精度のものであれば、日本へのミサイル攻撃もアメリカが封じてくれる可能性もあるかもしれない。
 でも、我々にはそんなことわからないんですからね!

 日本人には、「アメリカのサイバー攻撃によるミサイル封じが、どこへの攻撃であるかに関わらずとにかく封じることしかできないものであること」を「祈る」ことしかできないんですか?

 そんなことだから、拉致被害者を取り戻すこともできないのです。



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北朝鮮の正しさと限界 


 北朝鮮のことを考えてみると、当然ながらこれはマズイ国家であるとは思います。
 そして、この国には多くの日本国民が拉致をされているわけで、当然のことながら北朝鮮は日本の敵であることは間違いないことでもある。

 ただし、私は事がミサイル実験に関しては、北朝鮮は正しいと思う。
 正しいというのは、「正当である」ということも含めて正しいということです。
 これは別に皮肉を込めているわけではなく、本当に正しいと思うのです。


 まず現在、北朝鮮が主に敵対しているのは、あのアメリカでしょう。
 あるいは「アメリカを中心とした地球」を敵としているのです。
 つまり、別に日本なんかを主たる敵としてみなしているわけではなく、日本についてはアメリカの子分としていわば「悪の手下」とみなしている程度というわけです。
(だからこそ、まず日本にミサイルが落ちるかもしれないという話でもあるのですよ?)

 要するに、とりあえず北朝鮮は「国家として、世界のラスボスであるアメリカにも屈服しない」という意志は持ち合わせているのです。
 これだけでも日本より何倍上等であることか!

 また、親分であったはずの中国の意向も、北朝鮮の国家主権を縛ることはできていない。
 そもそも中国は、アメリカとそこそこは仲良くしておきたいわけでしょう。
 これはアメリカだってそうです。
 なんと言っても、アメリカ、中国は「戦勝国」であり、安保理であるし、昨今両国は経済的にも軍事的にもまさしく(日本となんかとは違って)WINWINの関係を築きあげている。

 だから、中国としては、表面上は少々アメリカと小競り合いのあるような様相は醸し出すかもしれないけれど、この地球の大勢を決定的には崩したくないとは考えている。
 ただ、そういうふうに考えていることが明瞭だとナメられるので表だっては言わないだけです。

 だから、子分であるはずの北朝鮮がアメリカへの不屈姿勢を決定的にするのは、当然、中国としても具合が悪い。
 その証拠に、北朝鮮のミサイル実験は、中国からも再三のストップが入っているわけです。

 つまり、北朝鮮がアメリカに対して断固不屈を貫くとなると、中国も北朝鮮の敵になってくるわけでしょう。

 と言うことはですよ。
 現在、北朝鮮は、国家としてアメリカにも中国にも屈していないことになる。

 この小国が国家独立にこだわり、超大なパワーを持った大国に屈しない姿は、やはり幾ばくか感動を覚えますよ。

 かつて本土決戦を手前にとっとと降伏しちまった日本なんかより、はるかに立派な国であるように思われます。


 そういう部分で、我々は北朝鮮に対して恐れの反面、チラっと感動を覚えているに違いないのです。

 繰り返しますが、北朝鮮は問題の多い国家であるし、拉致問題がありますから敵対国ではあるのですよ?

 でも、それとは別問題として、国民を餓死させながらも、権力者の権力維持の力学があるに決まっているとは言えども、「あんな吹けば飛ぶような小国が、アメリカに不屈を貫こうとしている」という姿にちっとも感動しない日本人は日本人ではないと思う。

 このチラっと浮かぶ感動はそれなりに自覚しておくべき領分であり、無視しては他でおかしな話になるという種類のものだとも思うのです。

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