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日本が日本であるために

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西田昌司の消費増税容認、についての擁護 

 自民党参議院議員の西田昌司先生は、youtubeなどに動画をアップなされ、ネットを活用して自らのお立場を示される先生です。
 これは、政治家先生ともあろうお人が、ネットなどという衆俗にまみれた所へ下ってきてまで論を展開せねばならぬほど、『世論』といったものが甚だ無秩序で厄介なモノになっているという顕れでもあり、つくづく現代の政治家は苦労の多い職業であると同情を禁じ得ない所ではありますが……


 まあ、それは良いとして。
 そんな西田先生は近頃、「消費増税容認へ寝返った」として、ネット上では「裏切り者」と罵られております。それはもう酷い言われようで、ネットユーザーは、西田氏が何を言おうと馬耳東風の体。はたまた何処で何を聞きかじって来たのかは知りませんが「経済を勉強しろ」だとか「売国奴」などとのたまう輩まで出る始末です。

 おおよそ、この世で俺が最も嫌いな人種は、こういった連中であります。
 つまり、「自分の理解力の無さを顧みずに、ワケも分からず立場ある人を口汚く罵る小市民ら」の事です。


 まず、昨今のネットユーザーの口振りでは、「西田昌司は消費税反対の立場を土壇場で翻した」という事らしいのですが、その時点で彼らには日本語に不自由な所があるのだと断定できるというものです。
 何故なら、(西田氏の言説が正しいかどうかを置いておいたとしても)、その言説における筋は『一貫している』からです。
 つまり、最初から「西田昌司の話は間違っている! 何故ならこれこれ云々だから」と言っているのであれば分かるのです。しかし、「前は正しかったが、今は間違っている。裏切られた!」とのたまう輩は、ただ日本語を論理立てて理解する事が出来ていないか、最初から話を聞いていなかったか、どちらかしかないわけですよ。
 日本語の筋を理解していないか、話を聞いていない連中の中で、「なるほど、西田は消費税に反対なのか」と、自分らの理解できる範囲だけで勝手に筋を咀嚼していたに過ぎないのに、自分らの理屈に合わなくなったからといって「裏切られた」と、ピーピーギャーギャーとガキのように騒ぎ立てる様は、まさに地獄の餓鬼の蠢く様がごとく醜く浅ましく思われ、悪寒すら覚えるというもの。


 なんと言ったって、そもそも西田昌司氏の基本的立場は、「消費増税に大賛成」でしょ? 以前から何度もそうおっしゃっておられたではないですか。というか、長期的には、もっと多くの種類の税の率を上げて行く方向性が、氏の立場であったはずです。
 つまり、西田氏は『今よりは大きな政府』を目指すべきだと主張していたわけですよ。そもそも『構造改革反対派』ですしね。
 ただ、デフレでの増税はタイミングが悪いので、現時点での増税には『消極的』だったに過ぎないわけです。



 さらに申せば、タイミング論として「デフレ下での消費増税」に反対ないしは消極的な立場を示す筋にも、大雑把に分ければ二通りの筋があるのですよ。


 一つは、デフレを解消するための「需要不足の解消」を「民なるものがより多く消費をしていく事」によって解決しようとする立場によるものです。この立場に立つ者にとっては、「民の消費を減らす要因」=「経済的な売国的行為」とすら思われるはずですから、消費増税に対する反対の姿勢は極めて強いものになるわけです。昨今、世間で騒がれている「デフレで増税ダメ論」はおおよそこちらの筋で述べ立てられているように見受けます。(俺から言わせていただくと、「自分達がより多く消費していくことが、デフレギャップを解消して国益になる」など、都合の良い愛国心もあったものだと感心してしまうのですが……)


 もう一つは、デフレを解消するための「需要不足の解消」を「政府がより多く支出する事」によって解消しようとする立場によるものです。つまり、政府の支出による需要不足の解消から、民なるものへの『雇用』を巡らせていくという立場です。この立場で「デフレ下での消費増税に消極的な姿勢を取る理由」は、概ね『財政ファイナンスの肯定』にあります。
 まったくもって世の中には、色々な『政府への文句の付けよう』がありまして、中には「政府はそんなに国債を刷るんじゃない! ましてや中央銀行に買い取らせるだなんてズルだ!」と騒ぎ立てる連中もいるのです。しかし、デフレの時に国債を刷って、刷った国債を中央銀行が買うーーとどのつまりは、政府が刷った円を政府が使うーーくらいの権限は、中央政府が持っているべきだろ、というのが「デフレにおける財政ファイナンスの肯定」です。
 つまり、この立場からの「デフレ下での消費増税の消極性」は、あくまで二次的な話なのですよ。だって、まず、「政府支出による需要の拡大」があり、「増税をしなくたって、政府には支出をする権限があって然るべきである」という指向に繋がるわけですから。
 そうなると、『デフレでの消費増税』への態度も、「何も、デフレの時期に慌ててやる必要は無い」くらいの弱い否定なのは当然でしょう? だって、そもそも需要不足を埋める論理は政府支出に重きを置いているのだし、ましてや「消費増税そのもの」には大賛成なのですから。


 そして、西田昌司氏は、明らかに後者の方の立場を示していたわけです。
 されば、消費増税そのものに大賛成なのは勿論、『時期』の話においてもそれなりに容認の姿勢を取るのは至極当然ではないですか。


 繰り返すようですけれど、「初めから西田氏の筋に賛同しない」という者については、別にとやかく言うつもりはないのです。それならば、少なくとも筋の上で議論にはなりますから。

 しかし、こうした筋の違いも理解しないままに、単に「デフレ下での消費増税に消極的」であった所に賛同していたに過ぎない輩が、これまた単に「現時点での消費増税を容認」したからといって罵詈雑言を投げつけるという、あまりに低劣な小市民が湧きすぎて見るに耐えないのですよ。
 しかも、そういった日本語能力に不備のある小市民らが、政治家先生に向かって、「経済を勉強しろ」などと下っ歯痒いことをのたまうわけです。端から見ていても恥ずかしくって仕方なくなっちまいますよ。笑えない滑稽さが痛々しいというのは、正にこういった種類のことでしょう。



 それにしても、(正にこれを書いている時に知ったのですが)安倍首相より、来年四月からの消費税8%が正式に発表されましたね。
 今まで、消費増税容認してきた麻生太郎大臣や西田昌司先生を叩いて、「安倍さん信じてる!」とやってきた『愛国者』達は、一体その心をどのように処すのでしょうか。

 気軽に悪口を言える西田昌司先生を叩いていた事など忘れて、「安倍さんの言うことなら……」とコロっと変節するのでしょうか。
 はたまた、「増税を阻止できない首相では、デフレ脱却など出来ない」と、安倍首相をも叩き出すのでしょうか。

 どちらにしろ、厄介極まりないですねえ。
 しかも、こういった連中は、自分が厄介な存在だという事をこれっぽっちも自覚しないが故に、本当に厄介ですよ。

 在日朝鮮人やら在日華人やらもそりゃあ厄介ですけど、こういった恥知らずな連中の方が、日本人であるだけ余計に厄介かもしれません。外人が厄介なのは至極当たり前の事ですけれど、厄介な日本人というのは糾弾や摘発が難しいでしょう?

 本当、政治に対して余計な口出しをせずに、日々の生活を全うしてさえいれば、誇りある日本国民としてあれたものを、多くの人は何故よく分かりもしない複雑な政治というものに手を出して、あえて醜き小市民に成り下がろうとするのでしょうか。
 普通の日本国民は、普通に自らの政治への無知を自覚しているものです。さらに言えば、どれほどの勉強や思考や議論を積んで研鑽したとて、人間の個々人には『政治』や『経済』などという遙かなる項目のほんの一部しか知ることが出来ないわけですよ。
 そういうわけで我々一人一人は知らない事だらけなのだけれど、現実は刻々と動いていくのだから、誰かがその分からないことだらけの政治や経済を運営していかなきゃならんのです。
 少なくともそれを分かっていれば、『政府』とか『政治家』とか『官僚』とかいったものに対し、軽々しく罵るだなんて事はできないはずだし、政治に対する意見を述べるにしても、自らの言説が何か恥ずべき様相を呈していないかと恐れる心くらいは持てるはずなのですが……
 今回の消費増税騒ぎには、「どれほど落ちぶれてもそれくらいの最低限の常識は失わないでいたいものだ」と、背筋の凍る思いをさせられました。



(了)



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コメント

原理主義者的な

こんにちは。
全くの同感です。

結局「裏切られた!」と言うタイプの人達は、的外れにも政治家にカリスマ性を求めてるんだと思います。
100%かそれに近い人物像を勝手に作り上げ、そこから外れて欲しくない願望のみでああだこうだと言う。
安倍さんが保守として最良の人だと思ったらそこから暴走してTPPを捉えて今度は叩きに回る人も同じですね。
深い考察も無しに政策の一つでも自分の理想から外れると全てが終わりのように言ったり。
こういう原理主義的な思考は危険だと思います。原理主義が社会の好転に繋がる事は殆ど無いのが現実ですから。

私もえらそうな事は言えなくて、ついこの思考に陥る自分を見ることがありますが、その時には自分に対して「お前は原理主義者になったのか」と戒める事にしています。



紺屋の鼠 #4TUF.cSM | URL | 2013/10/03 10:23 [edit]

Re: 原理主義者的な

紺屋の鼠さま、毎度コメント頂戴いたしましてありがとうございます!


原理主義としての批判の仕方はなるほどと思いました。

自戒する態度などは、まさに日本人としての常識ある姿勢に見え、俺も見習いたいと思います。

また、いらしていただけたら幸いに思います!

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/10/03 18:10 [edit]

素晴らしい

はじめまして。

本日、このブログの存在を知ったものです。僕は西田先生を応援しているものです。最近の先生の消費増税に関する発言に対して、非常に口汚く罵る人が多く、僕も怒りを感じていました。しかし、自分の言葉ではうまく説明が出来ずにいましたが、このブログを読んで、自分の考えを上手く整理出来ました。

消費増税を容認すれば人でない、という風潮が蔓延しており、昨日まで応援していた保守政治家を平気で敵呼ばわりする倉山満氏のようなお方は、ちょっと思考が短絡すぎるのだと思います。

他の記事もじっくりと読まさせて頂きます。ありがとうございました。

ウッキー #- | URL | 2013/10/03 22:11 [edit]

Re: 素晴らしい

ウッキー様、コメントありがとうございます!

 勿体ないご評価をいただきまして恐縮です。

 消費税に関しては、俺と同じ様なことを心に浮かべた人は結構多かったんじゃないかと思っています。でも、確かにそれは言い表しにくい筋なんですよね。
 ですから、この記事がウッキー様の内に浮かんだ靄の、一片でも代わりに言い表せていたのであれば、これほど嬉しいことはありません。

 これからも、気合いを入れて書いていきますので、またいらしてくだされば幸いでございます。

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/10/04 04:31 [edit]

No title

おまえがバカだということだけはよくわかったわ。
長文乙w

ばk #qbIq4rIg | URL | 2013/10/04 20:24 [edit]

先月、昌友塾に行ってきましたよ

先月27日、昌友塾に久しぶりに参加させていただきました
(≧∇≦)ノ

おーじさまwご指摘の通り、西田先生は、かなり前から「消費税はいつかは上げなくちゃらならない」と仰っています。
私ね、定刻前に「先生、前に(国会質疑で)【牛馬問答】していらっしゃいましたよね?」って聞いたんです。
「そうなんですよね、【上げる時期】が問題だっていうことで。今、色々と調整中なんだけど……」
と答えてくださいました。
しかしながら、まさか来年! これは私の想定外ではありましたが。
自民党内で、西田先生は浮きまくっている存在だと聞きます。はっきり物事を言う方だからでしょう。
逆に昌友塾等で、党内事情なり、一個一個の案件に対してざっくばらんに教えてくださる方なので
有権者側としては助かるわけですが。
しかし、まさか来年からというのは私でもショックでした。
その辺は、(西田先生云々の問題ではなく)安倍さんはあんまり考えてなさそうに思えるんですよね。

それよりも、先生は特定アジアのことに関してはあまり関心がないご様子なのが気がかりです(汗)。


ゆみか@○○はじめました #- | URL | 2013/10/04 22:44 [edit]

Re: 先月、昌友塾に行ってきましたよ

あ、ゆみかさん。どうも、こんにちは!コメントありがとうございます。


 昌友塾に参加してらっしゃるゆみかさんであれば、俺なんぞ比べものにならぬ程、西田先生の言葉に触れていらっしゃることと存知ます。


 ただ、俺の記憶では、牛馬論争とは「馬を水辺へ連れて行くことは出来ても、水を飲ますことはできない」という話でしたよね。
 つまり、「金融を緩和しても、馬(民間)は水を飲まないので、牛(政府)が先に飲んでやる必要がある」っていう話だったはずです。そして、その議論の相手は当時の安住財務大臣と白川日銀総裁でしたね。

 つまり、牛馬論争って、財政出動の話なんです。
 だって、白川日銀総裁に対して、
「世の中は、『金融の緩和をしてない』と貴方を非難していますが、財政を出動しなければ緩和した円は海外に流れてしまいますから、貴方のせいばっかじゃないですよね。財政を出動してくれなきゃ、金融緩和できませんよね」
 という風な筋で、言質をとろうとなさっていたのでしょ?

 ですが、時の安住大臣は『均衡財政』を理由に財政の出動を否定するわけです。
 そこで、西田先生は、「現状、財政赤字は問題ではない。国債を刷れ」と、主張なさっていたわけです。

 ですから、「デフレの時に増税はダメだ」ではなく、「デフレの時で政府支出を増やすのに、増税は必要ない」という主旨なわけですよ。
 これ、全然違うでしょう?


 それに、西田先生は、長期的には消費税だけでなく、法人税も、所得税も増税すべきであるというお立場であったはずです。
 景気回復が進めば、法人税、所得税……と増税を主張なさっていかれると思いますよ。



 また、チャイナ、韓国、北朝鮮、といった国々に対しての姿勢も、俺は西田先生の姿勢に賛成です。
 というのも、(これは俺の考えですが)外人が反日なのは、得に驚くべきことでも、怒るべきことでも何でもないからです。だって外人なんですから。
 問題は、「外人の味方して、政府へ『権利』を請求する日本人」なんであって、こういった連中には随分と厳しい姿勢を持っておられると見受けますし。

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/10/05 19:29 [edit]

No title

西田氏はもともと大きな政府論者です。
スウェーデンなんかも例に挙げています。
社民主義者なのか、全体主義者なのか、それはわかりません。
でも信用できないですね。日本の伝統である小さな政府を壊そうとしているからです。

ふー #GaQFa5mw | URL | 2013/10/23 01:11 [edit]

Re: No title

ふー様へ

以前も、同じように四、五通まとめてコメントをなさる『トミー様』という方がおられました。
同一人物かどうかは知る由もありませんが、仰っている事と内容がほとんど同じですので、このコメントへの反論は、以前トミー様のコメントにお応えしたものの方を参照していただければと思います。

トミー様よりいただいた一連のコメントへの返答
http://shooota.blog.fc2.com/blog-entry-93.html

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/10/23 11:55 [edit]

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