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日本が日本であるために

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国土強靱化と国家社会主義的傾向 

 今週は、数回に渡って『国土強靱化』について論じてみます。要点を申せば、「国土強靱化は、現状からの方向性として国家社会主義性を強める事を示唆するものである」と、こういう話です。

 勘違いして欲しくないのですが、俺は「国土強靱化が、現状からの方向性として国家社会主義性を強める事を示唆するものであるからイカン」と言いたいのではなく、「だからこそ良い」と言いたいのです。


 尚、これは、国土強靱化の提唱者である藤井聡京都大学大学院教授が内閣官房参与としておっしゃっている事そのものではなく、あくまで俺が国土強靱化というものの議論を咀嚼し、己の論理筋立ての内で捉えたものであることも強調しておく必要があります。
(つまり、俺がここで申すことをもって、藤井教授や与党内の強靱化推進派の先生方の仰る『国土強靱化』そのものを攻撃するのは、お門違いである……と釘を刺しているのです。)




今回は国土強靱化の議論に賛同される方には是非ランキングにご協力いただきたいです。
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 さて、まずは俺が国土強靱化を「現状からの方向性として国家社会主義性を強める事を示唆するものである」と捉え、それに賛同する感覚的な理由を申し上げたいと思います。

 それは、現状が「国家社会主義的傾向の『逆向き』へ極端に行きすぎている」=「個人主義、自由主義、民主主義、資本主義へと偏り過ぎている」から、方向性として逆へ舵を切るべきだ……と考えるからです。
 その原因の見解を非常に大ざっぱに言えば、大東亜戦争の敗戦によって「民主主義、個人主義」へ、冷戦の終結によって「自由主義、資本主義」へ、(時間と共に)極端に世の中が流れていったような印象を持っているのです。そういう歴史観を、俺は持っているのです。

 まあ、単純に言えば、「バランスをとれ」と主張しているのですよ。

 その、過剰なる「個人主義、自由主義、民主主義、資本主義」の傾向から、「国家主義、全体主義、社会主義」の傾向へ向かっていく議論としての『国土強靱化』というように、俺は捉えたいのです。


 また、何故そのように捉えたいのかと言えば、そもそも「(原因からの時間の経過と共に)個人主義、自由主義、民主主義、資本主義へと偏り過ぎてしまった」のは、多くの人がこれらを「人間の『進歩』の向かう先」として無意識に普遍的なものとして設定してしまっているためーーであると考えるからです。

 そのような『進歩主義』は、「人間の知性への過大評価」と「反権力、反政府」の二つが、負の相乗効果を発揮して佇むものです。つまり、「人間が、人間の進歩の向かう先を解明しうる」と考えれば考えるほどに、「権力や政府から権限を奪い取る事」ができるし、「権力や政府から権限を奪い取りたい」のであれば「人間が、人間の進歩の向かう先を解明しうる」と考えないわけにはいかなくなる……と、いったような。


 俺は、そういった「人間の『進歩』の向かう先」は、人間になんぞ絶対に解明できないと考えるし、ましてや「個人主義、自由主義、民主主義、資本主義」がそれに該当するだなんて、1ミクロも思えないのです。

 そして、一応保守派を自負しているものとしては、こうした『進歩主義』を否定し、また、現在多くの人が『進歩』と考える諸々の『主義』を否定する態度をとらないわけにはいきません。

 だって、人間の『進歩』の向かう先を、人間は解明できない……と、保守的に考えれば、現在『進歩』と考えられて進んでいる方向は、「実は、ある一定方向への偏りに過ぎない」と考えないわけにはいかないでしょう?
 というか、社会がある一定方向へ偏るというのは、「よーし、こちら側に偏ろう!」と意気込んで偏るわけではなくて、「こちら側が『進歩』の向かう先だ!」と大勢が勘違いしているから偏るわけです。
 乱暴に言えば、それに「待った」をかけ、現状で偏ったモノと逆の立場をとるのが『保守』という態度なのだと、俺は思っているのです。



 国土強靱化は、単なる「防災、減災の公共事業」とか「乗数効果を狙った経済政策」などと技術的に捉えてしまえば、それまでになってしまいます。
 ですが、全体の筋として、「今の世の諸々の『主義』の偏り」に対して反目する筋立て……つまり、「国家社会主義的な筋立て」として捉えれば、国土強靱化の『強靱』の意味が本質性を帯びてくる……と、少なくとも俺は考えています。


(了)



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Category: 経済

Thread: 政治・経済・社会問題なんでも

Janre: 政治・経済

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コメント

No title

こんばんは^^

後藤様は頭良すぎです(笑
藤井先生(大好きです)が提唱される国土強靱化なるものを、このような視点から見られるなんて、ただただ驚嘆です。

「国家社会主義」をググってみましたがなかなか難しい言葉の定義でした(汗

個人主義、自由主義に偏りすぎた現状からの修正の意味を持つのならば、私は国土強靱化をさらに賛成したいです。

藤井先生の国土強靱化の本を読んだことがありますが、後藤様のような視点からの言葉はなかったように思います。

ああ!!藤井先生から後藤様のブログがあげられていたんですよね!それも相当凄いことですね!


りょうすけ@政治初心者 #X.Av9vec | URL | 2013/11/21 02:33 [edit]

Re: No title

りょうすけさま、いつもコメントありがとうございます!


 「国家社会主義」の定義ですけれど、世の中の「主義」とつくものは、それが具体的にどういう事かという所まで考えると、状況の各個で論じる必要がでてきます。たとえば、どこまでを規制するのが社会主義で、どこまでを自由にするのが資本主義か、といった見解は人と時と場合によって相違がありますでしょう。
 ですから、ここでは国家社会主義といえば、「『国家の政府』の規模と権限をナショナリズムに基づいて大きくすることによって、国家全体を保守しようとする主義」というくらいに捉えてくだされば幸いです。

 藤井先生は、国家社会主義という言葉はお使いになりませんが、俺が言っている程度の事は、藤井先生のおっしゃっていることですっぽり包まれてしまうように思います。
 藤井先生は重大なお立場のあるお人ですので、当然「こう言えば世の中でこう受け取られる」という所まで予見しつつ述べておられるはずですから。

 対して、俺は、限りなく何の背景もありませんので、結構激烈な文章を書いても基本的に大丈夫……という気軽な立場にあるのですよw

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/11/21 18:36 [edit]

No title

こんばんは^^

「国家社会主義」の定義の解説ありがとうございます!
なるほど、そういう意味で捉えるとわかりやすいです。

藤井先生。後藤様のおっしゃるように「世の中での受け取られ方」まで考えて発言をされているんですね。。。あぁ、自分はそこまで考えが及んでいませんでした(汗汗
藤井先生が画面の向う側で後藤様に「代弁してくれてありがとう」なんてことを思っていらっしゃるかもしれませんね(笑

りょうすけ@政治初心者 #X.Av9vec | URL | 2013/11/22 02:25 [edit]

Re: No title

りょうすけ様、お返事ありがとうございます!

 実際の所、俺がそう思っているだけで、俺の捉え方は藤井教授の考えと明後日の方向へ向いている可能性もありますので、あくまで俺の記事は俺の見解であるとご理解ください。

 藤井教授のレベルから見れば、俺の書く記事など若造の戯言でしかありません。ですので、代弁といった上等なものではありませんが、未熟が故に書けるモノっていうのを今のうちに書いておきたいなあと思っています。

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/11/22 17:47 [edit]

No title

後藤様、はじめまして。
まさにご指摘の通り、藤井先生は全てを理解された上で慎重に言葉を選ばれて議論されていますね。私もこの手の話は自己規制してきたところがあります。例えば「ヒトラーの経済政策にも学ぶべきものがある」と本音では書きたいけれども、敢えてそういったところには触れないようにしています。
後藤様の保守の定義は面白いと思いました。今まで「保守主義」という言葉は論理矛盾ではないかと思っていましたが、後藤様は保守主義に立たれていることがわかり、そのような立場が成り立ちうることに気付かされました。だからといって私も保守主義に立つか問われたら、自分には立つ気は全くありません。ですが、私がそのような立場に立たなくとも、結論的には後藤様に非常に似通ってくるのは面白いところだと思っています。恐らくはこの類似は一時的なものではなく、社会がいかように変わったとしても続きそうだと、自分の中では感じるところがあるのですが、それは後藤様の定義された保守主義に自分自身が実は立脚しながらも、そのことにまだ十分気付いていないせいかもしれませんね。このあたりを深堀りしようというつもりもなく、自分はただ自分が正しいと思うことを、保守だの革新だのという立場にとらわれずに選び取っていくだけでいいやと思っておりますが。ぐだぐだした話で失礼しました。

朝香豊 #- | URL | 2013/12/01 07:38 [edit]

Re: No title

朝香豊さま、非常に美しい言葉でのコメントありがとうございます!

>「ヒトラーの経済政策にも学ぶべきものがある」と本音では書きたいけれども、敢えてそういったところには触れないようにしています。

 そうなんですよね。ヒトラーもそうですけれど、ファシズムとか、国家社会主義とか、世の中では語句だけで否定されるようなものを、「あえて出さずに論じる」か、「あえて出して語句だけで否定する事を否定する」か、どちらも構えとしては悪くないのだと思います。
 ただ、立場ある方は、当然、「あえて出さずに論じる」他ないのですよね。



 俺自身は、「保守の道を極めるぜ」みたいなことはあんまし考えていなくて、「自分を『保守』と自称することにこだわりがある」と言った方が正しい気がしています。ただ、こだわりはあるのですが、それは最終的な価値ではなく、あくまで「筋立て」の方に論の真価があるのは当然の事です。

 脳から血が出るくらい考えれば、「筋立て」がかなり共通してくる事はあり得る事で、それを「あえて保守を自称することにこだわりを持つ」か「あえて保守、革新から超然した立場を名乗ることにこだわりを持つ」かは、別段問題ではないのかもしれませんね。


 あ、あと、朝香さまのブログ拝見いたしました。よかったらリンクさせていただけたら嬉しいです。

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/12/03 12:00 [edit]

リンク貼りました!

後藤様、ご丁寧なご回答、ありがとうございました。おっしゃられていることはいちいちごもっともで、非常に納得がいきます。

ところで、リンクの仕方がわからずに後藤様のご提案を放置するような形になっておりましたが、リンクの仕方がようやくわかりましたので、遅ればせながら貴ブログのリンクを貼らせていただきました。今のところは後藤様のブログだけですね。(笑)

ご確認下さい。

外部の情報に単純に流されるだけではなく、ご自身の考えを自分の中で練り上げてブログに書かれる方は少ないので、後藤様のブログは今後も参考にさせていただきたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。

朝香豊 #- | URL | 2013/12/21 00:49 [edit]

Re: リンク貼りました!

朝香豊様、お返事嬉しいです。

リンクの件は了承ありがとうございました。
私の方にも心おきなく貼らせていただきました。「岐路に立つ日本を考える」はとても良いブログであると思いますので、ぜひリンクしたいと思いましてお願い申し上げましたから、とても嬉しいです。
今後とも、建設的な意見交換などできたらよいな、と考えております。

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/12/22 23:57 [edit]

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