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3月26日、経済 

 経済にかんする私の基本的な考えを整理してみます。

 まず、デフレの脱却にアベノミクスが言われるようになって久しいですが、デフレの脱却というのはあくまで短期的な話題であります。その先どのような長期ビジョンを前提しているか、という所が違えば、当然ながらアベノミクスという短期の話題においても姿勢が違ってきます。
 ですから、たとえば、財政出動に重きを置くか、金融緩和に重きを置くか……という対立は、単なる短期的技術論以上に、その長期ビジョンの違いに根本があると見るのが適切であるという事です。

 ここで問題にしたい長期ビジョンとは、主に『政府の適正規模』の話題であります。
 ごく単純に言えば、これから先、我々の国家においてどのような支出規模、支出体系を持った政府を築いていくか、という話題です。

 もし、ある人が政府の支出規模(あるいは社会保障費以外の支出)は減らして行くべきだという『小さな政府論』を大前提としているのであれば、デフレの脱却の為であっても財政出動は歓迎されるものではないでしょう。また、金融緩和はどれだけしても政府の支出が増えるわけではありません。ですから、短期の話題にしても、「金融緩和でデフレは脱却できる」とリフレの技術論が出てくるわけです。

 また、仮に財政出動を容認する論者がいたとしても、彼がどのような長期ビジョンを持っているかは一見したところ見えにくいものです。というのも、前提としては小さな政府論を志向しているが、デフレのほんの一時だけ財政の出動を容認するといったような考え……つまり、民間市場のカンフル剤としての財政出動を技術論として述べているに過ぎない、かもしれないからです。加えて言えば、財政出動派論者の前では財政出動を一応リップサービスで言っておく……という気持ちの悪いすり寄りもさかんに横行するような御時世であります。



 しかし、そもそも『大きな政府論』を志向していくべきだとする者からすれば、話は違ってくるのです。
 たとえば私からすれば、そもそもデフレの需要不足、供給過多は、政府による公的需要を減らした分であると考えます。つまり、需給ギャップについて、別に民間消費で埋めていく必要はないし、むしろ恒常的に政府支出で埋めていくので何が悪いのか、と考えるのです。
 たとえば、財政出動といって年間の公共事業を五兆円から十兆円に上げたとしましょう。ただ、もしめでたく数年後に物価がインフレに振れたとしても、その十兆を下げる必要は別にありません。その時は、支出を減らすのではなく、増税をすればよいのです。

 デフレの時は、本格的な増税をするべきではないので、支出を増やしつつ、国債を刷ればよいでしょう。しかし、デフレを抜けた後は、過度のインフレを抑制したり、財政の均衡を考えたりせねばなりません。その場合、二通りの考えがあって、「デフレを抜けたら政府支出を再び減らす」か、「デフレを抜けたら増税をする」というものです。
 前者の方が、確かに国民一人一人が自由に市場で消費できるようになる量は多いでしょう。しかし、政府とは別に「国民一人一人が自由に市場で消費できるようになる量」を増やす事が目的ではありません。当然ながら政府の使命は、「国家を存続させる事」であります。また、これは国民の使命でもあるのです。
 もし、国民の消費力が不足しているのが国家存続の第一の問題であると観相するならば、デフレを抜けた後は政府支出を減らすべきでしょう。しかし、現代の日本はどう考えても(平均値として)まだまだ飽食の時代です。それぞれの家計の消費が物質的に清貧しすぎているから経済成長できない……などというようには考えられません。
 ですから、経済成長してゆく『需要』は、民間消費よりは『公の需要』に求められるべきだと考えるのです。

 公の需要、つまりーー軍事費、公共事業費、教育・開発費、公務員の数と給与の増加、国会議員の定数の増加ーーなどなどです。

 需要ギャップを埋めるべきはむしろこうした公的な需要で、そしてその先、供給が不足するようになった場合は国民の雇用、労働がそこを埋めていけるわけです。
 つまり、国民の働ける量を増やす一方、将来的に増税をして、最終的に支出を増やすのは主に政府……と、こういう方向性を目指すべきなのだと、私は考えるのです。




 こういう筋を、私はこのブログで何度も何度も繰り返しているわけですが、この世では、おそらくもっと論理的で説得力を持った装丁を施さねば通用しないのでしょう。ですから今回は、そうした強固で説得力のある論理の組み立てを、この基本線にそって行っていきたいという確認を取ったまでであります。
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コメント

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後藤様お久しぶりです。今年コメントしたのか、去年だったのか。
それすら覚えていないほど、仕事三昧で生きることに必死な毎日でした(汗

やっと休日もとれ心に余裕が出来、後藤様のブログに早速を足を運んでまいりました。

本日のエントリーもとても関心のあるテーマです。
私にとっては難しいテーマなため、コメントをたびたびいれることはできないかもしれませんが、今後も強い興味を持って拝読したいと思います。

今年も応援させていただきます^^

りょうすけ@政治初心者 #- | URL | 2014/03/28 16:37 [edit]

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