10 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 12

日本が日本であるために

 

TOP > 未分類 > title - 続・工作員の限界      
  

続・工作員の限界 

 前回の「工作員の限界」の後編です。
 今回からお読みいただいても大丈夫ですが、よろしければ前回もお読みいただけましたらうれしいです。


 尚、当サイトをご覧いただく際にはランキングにご協力ください。お忘れにならぬよう、押してから読んでいただけると嬉しいです。





斜塔


 さて、今回は少し「工作員の限界」というものを具体的に考えてみましょう。

 とは言え、外国勢力の工作活動と一言で言ってもそれは大きく分けて二種類ありますでしょう?
 つまり、
1、対象国から、情報、物、人などを盗みとってくる活動
2、対象国の政策決定や世論を誘導する内政干渉的活動
 の二種類です。
 そして、昨今とくにネット上で騒がれておりますのは2番の方であります。
 勿論、1番の方は北朝鮮の拉致事件という深刻な問題がありますし、ロシアへ渡ったスノーデンの意味の大きさには着目しないわけにはいかないでしょう。
 ただ、今回は2、特にチャイナや韓国による「政策決定や世論を誘導する内政干渉的活動」について考えてみます。


 さて、この方面における工作員の限界を見定めるには、まず自分が「外国の工作員になって日本を凋落せしめんとする立場」に成ったつもりで考えてみればいいのです。そして、反日工作員となったつもりの自分が、日本の国力を落とすような政策を促すように政策誘導なり世論誘導なりをしなければならないと仮定してみましょう。

 すると、少なくとも、「日本の国力を下げるような政策を促す」ためには、「国力を下げるような政策とは一体どんな政策か」という事が分かっていなければ成し得ない、と分かるでしょう?
 逆に、「日本の国力を上げるような政策を阻止する」ためにであっても、「国力を上げるような政策とは一体どんな政策か」という事が分かっていなければ成し得ない。
 ですから変な話、工作員には、工作活動の指針を得る為にも、「政策についてのヴィジョン」がなくてはならないはずなのです。

 しかし、「政策についての正しきヴィジョン、間違ったヴィジョン」なんてものが、そう易々と分かれば人間苦労しないわけでしょう。ですから、工作員の限界とは、「人間が、政策についてのヴィジョンの『解答』を導きえていない」という所に歴然として佇んでいるのです。
 言い換えると、「人間の理性に限界がある」という常識を参照して考えれば、工作活動も人間の理性において限界があると考えられて然るべきだということ。

 勿論、「明瞭に正しい政策」とか「明瞭に間違っている政策」と判断しうる領域もあるでしょう。
 例えば、歴史解釈などがそれです。確かにそうした部分においては外国勢力の工作活動が一定の影響を及ぼしていると考えるのは妥当で、これを排撃する事にも私は大賛成です。また、その事で多少の差別やレイシズムが起ころうと、私は特に問題だとも思いません。(別に自分がそれに加わろうとは露とも思いませんが)

 ただ、そんなことより最も問題なのは、「明瞭に正しい政策」とか「明瞭に間違っている政策」と誰しもが簡単には判断しえない領域にまで、「工作員の影響」を持ち出す態度であります。
 普通に考えれば、そういった領域において、外国の工作活動は指針を持ち得ないはずです。何故って、正誤が明瞭ではないのですから。
 もし、工作員がそうした領域に指針を持つならば、「その国や勢力における事情がこういう筋で関わっている」という、論理だった説が必要でしょう。そして、この論理が根拠に薄弱であれば、それは「陰謀論」に過ぎないはずです。

 たとえば、簡単には明瞭に出来ない政策の代表選手とは、「経済政策」です。経済政策などというものはほとんど論理で語られるものですが、どこか数値的理論で明白になると誤解されがちなところがあります。そこで、ある数値的理論を持ち出して、「この明瞭なる経済理論に意義を申し立てる輩は、中韓の手先であり、偽装転向コミンテルンである」という風に唾をとばす下臈が出現しないとも限らないではありませんか。
 あ、これは別に特定のあの人がそうであると糾弾しているわけではないのですよ。そんなつまらない事に大した意味はない。
 ただ、「陰謀論を騒ぎ立て自分の考える政策の正しさを補強する種類の人間」は、人間社会には必ず出現するのだろうし、そういう言説を面白いと思う人間も一定数いるものだろう……と、身構えておくのが常識的振る舞いだと申しているだけです。

 そして、「兎に角、工作員が悪い」という人々は(意識的であろうと、無意識的であろうと)そうした唾棄すべき扇動人に寄与してしまうのだという事について、警鐘を鳴らしたいのであります。
 それは、げに不完全なる人間社会に起こり得る「議論の混乱」を避ける姿勢としては甚だ無防備すぎるのです。


(了)
関連記事
スポンサーサイト

Category: 未分類

Thread: 政治・経済・社会問題なんでも

Janre: 政治・経済

tb 0 : cm 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://shooota.blog.fc2.com/tb.php/177-4e6b3c8a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)