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徴兵制度について 




 前回、徴兵制度についてコメントをいただいたので、ご紹介申し上げます。



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「徴兵制」に関しては、自衛隊の側からすればあまりメリットがないと聞きます。

・現代の装備はハイテク化していて、徴兵された人達には扱いづらい
・徴兵された人達をちゃんと「使える」状態にまで仕込まなければならないとすると、自衛隊側の負担が現在に比べて大きくなる

などなど。

例えば「高校または大学卒業後に一定期間の自衛隊への体験入隊を義務付け」なんてのはアリかなあと。

また、有事の際の後方支援などの何らかの国防の義務を(18歳以上の?)全国民が負うこと、それに備えて日頃から訓練を積むことは大切だと思います。
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 こうした意見には、一理あるとは思うのです。
 ただ、徴兵制度は、基本的に「徴兵をされる側」の人間が「必要かどうか」を判断する立場にはないと、私は考えます。
 徴兵が必要かどうかは、「徴兵をする側」が判断するべきことです。

 そもそも、「徴兵をされる側」である多数の国民側が徴兵制度を敷くかどうかを決定して良いのであれば、それは根本的には徴兵ではなく志願ということになります。
 また、徴兵される側である多数の国民側が、「徴兵制の必要」の是非を決めるとなると、どうしても「必要がない」という論理に理屈が付きます。
 何故なら、日本人が軍隊整備を忌避する最も大きな動機は「徴兵をされたくない」「徴兵をされる確率を一ミリでも下げたい」というところにあることは明白だからです。

 徴兵制度は、徴兵をする「権限」を中央政府、または軍隊に持たせるということです。
 ですから、「徴兵が必要ない、むしろジャマ」だという判断を軍隊や中央政府がしたら、徴兵はしなければ良いのです。
 でもそれは、徴兵される側が判断することではない。

 つまり、徴兵制度は「制度」ですから、「国民を強制的に兵隊として徴用する体制を整える」ということなのです。
 こうした体制がなければ、もし、「深刻な軍事的ダメージを受けた時」「本土決戦になった時」など、職業軍人の大きな部分が殲滅されるような危機的状況をまったく想定していないということになります。

 その上で、職業軍人の大きな部分が殲滅されるような危機的状況というものを想定せずに軍事体系というものは考えられないのだと思います。
 百年、二百年のスパンで見れば、危機的状況はいつか必ず起こります。(百年先に起こるというのではないですよ。百年のうちの、明日かも知れないし百年後かもしれないということです。)
 そして、軍隊は、単なる国民の公営用心棒ではなく、天皇を中心とした文化圏を守るのが本義です。
 ですから、百年スパンでの危機というものを想定したものでなくては軍隊の本義を成さない。
 また、百年スパンでの危機を想定しないということは、単に今生きているというだけの日本人の生命と財産の防衛に終始して、文化圏の防衛を前提としないということですから、この場合、おそらく危機に直面する前に日本は溶けて流れてなくなってしまうに違いないのです。



 また、体験入隊の義務付けですが、これはもちろん良いと思います。
 けれど、体験入隊を義務付けている時点で徴兵の可能性を大前提としていることになりますでしょう。
 徴兵の可能性を前提としながらも、徴兵の制度がないというのは論理的におかしいです。
 ですから、「徴兵制ではなく体験入隊」という論理は、左翼と呼ばれる人達からすると、ツッコミどころ満載の理屈になる。左翼はバカですけど頭だけは良いですから。



 以下、当ブログにおける関連過去記事です。


「集団的自衛権の前に……徴兵制をいかがお考えか?」
http://shooota.blog.fc2.com/blog-entry-204.html

「現代の軍隊に徴兵制は邪魔なのか?」
http://shooota.blog.fc2.com/blog-entry-205.html



(了)


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コメント

なるほど。

>職業軍人の大きな部分が殲滅されるような危機的状況

スイスは「国民皆兵」ですが、おそらくそういう事態を念頭に置いてのことなんでしょうね。
http://www.data-max.co.jp/2013/09/24/post_16455_hmg_1.html

ということは、その制度ができて以降のスイス政府の考え方は「徴兵された人材をちゃんと『使える』人材に仕込むことができる」という考え方なのですね。

となると

>現代の装備はハイテク化していて、徴兵された人達には扱いづらい

というような発言は例えば石破茂先生などから聞きますが、そういう発言の目的はもしかしたら「徴兵というものに対して抵抗感のある国民を安心させるためのもの」で、まさしく「戦後日本特有のもの」なのかもしれませんね。

実際、今の日本国民の間で徴兵制というものはどう考えられているのだろう?ということで、そういうアンケートを探してみましたら、産経新聞のものはこんな感じです。(2012年)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120927/trd12092719330010-n1.htm
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(1)憲法改正の際、国防の義務は盛り込むべきか

97%←YES NO→3%

(2)徴兵制も規定すべきか

56%←YES NO→44%

(3)国防のために何らかの貢献をしたいと思うか

97%←YES NO→3%
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「国防の義務」「国防のために貢献したい」は圧倒的多数が賛成、「徴兵制」に関しては「圧倒的ではないものの、どちらかと言えば賛成派が多い」ようですね。

また、2013年の赤旗によるアンケートでは(対象は高校生だけですが)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-20/2013042001_06_1.html

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「徴兵制についてどう思いますか」は「反対」が72・5%、「非核三原則を堅持すべきだと思いますか」は「思う」が82・9%でした。
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だそうです。

国民全体としてはどうなるんでしょうねえ。産経と赤旗の結果を合わせると賛成派は半分いるかいないか、或いはもうちょっと少なめなのか。

あと

>徴兵が必要かどうかは、「徴兵をする側」が判断するべきことです

確かにそうなんでしょうが、「徴兵をする側」である政治家を選ぶのは「徴兵される側」ですからね。

ともあれ、「徴兵制に対する抵抗感」は「戦後日本に特有のもの」なのかもしれませんし、将来的にそういう空気が薄れてくれば「徴兵制に賛成する国民が多数を占める」時も来るかもしれませんね。

ここ数年の私は「日本における徴兵制」の話題になると即、上記の石破先生の発言などが頭に浮かぶ状態だったのですが、それももしかしたら「戦後日本特有の空気から来る、ある種の思考停止状態」とも言えるのかもしれませんね。いやはや。

kappa #NbShkeg2 | URL | 2015/06/11 14:11 [edit]

余談ですが

私は数年前、予備自衛官補を受験しましたが・・・落ちました(^_^;)

担当の方からは「もう一度受験しませんか」と言われたのですが、色々な理由から、もう受けることはないと思われます。

kappa #NbShkeg2 | URL | 2015/06/12 20:02 [edit]

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