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床屋さんと組合 


 午前中に髪の毛を切ろうと思ったのですが、街に出ると時間がかかり、近くで済まそうとするとお店が12:00からしかやっていませんでした。昼間は時間がなかったので、また夜に切りに行こうと思いました。

 もちろんどこでも切ろうと思えば切れるのだろうけれど、いまさら初めて行くお店で髪を切ってもらうのは人見知りの私としては億劫だし、恥ずかしい。まあ、仕方ないのでしょう。



 そう言えば、床屋さんというのは、昔は床屋さんの組合というものがあり、組合に参画する床屋さんみんなで価格を維持していたようです。つまり、むやみに価格を下げるヤツが出ないように、組合で価格を揃えていたのですね。

 でも、最近は組合に加わらず、1000円などでスピードカットするような床屋が出て、組合に参加していた昔ながらの床屋さんがやっていけない……ということを、前にとある床屋さんの奥さんが言っていたのを聞いたことがあります。

 今の世の中では、そうやって組合で価格を維持すると「市場価格競争を阻害している」などと言われそうですが、私は産業の組合と、既得権益と、価格調整を擁護する者なので、その奥さんの床屋さんに同情したものです。そういういわゆる既存産業は、市場に任せると価格が下落し、体力のある資本しか生き残れなくなってしまいます。だから、小さなお店は、組合を形成して、資本以外の「既得権益」の論理でもって社会的に生き残る他ない。そういうことが認められなくなってしまうのはまことにケシカランことだと思います。

 共同体の中で、小さなお店を切り盛りするというのは、とても崇高なことでしょう。そして、資本と自由市場の理屈だけでは、小さなお店というのは特に既存産業においてはなりたたないのです。だから、経済においても社会的、政治的、コネ的な論理が必要なのです。

 でも、場所があまり遠いので、彼女の床屋さんへは行ってやれないのを申し訳なく思います。



(了)


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Category: 日記:思考

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コメント

小規模小売店受難の時代

それって原因は大店法改正(改悪)なのかと思っていたら、それ以外にもあったんですね。
大店法改正はグローバル企業の意向を受けたアメリカ政府が直接言ってきたことですが「組合に入らない床屋さんの出現」は「いつからか日本を浸食しているグローバリズムの空気」から来ているのでしょう。

「世の中の空気=グローバリズム」になってしまっていることはまさしく「戦後日本の病」の一つですよね。

kappa #NbShkeg2 | URL | 2015/07/25 14:32 [edit]

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