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日本が日本であるために

時事、ニュース、政治、経済、国家論について書きます。「日本が日本である」ということを政治、経済の最上位目的と前提します。

 

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SEALDs諸君へ! 

 私は、安保法制そのものがどうという前に、「安保法制反対デモ」というデモに価値を認めません。

 確かに、安保法制における「アメリカの召使度をあげて、リスクを下げる」という理屈が唾棄されるべきものであることは間違いありません。(安保法制の法制自体は、別に問題はないと思いますが)
 ですから、単に「リスク減」の文脈で安保法制を礼賛する保守派の活動も、同じくらい価値がなく、同じくらい醜いとは思う。

 でも、だからと言って、反対側の「安保法制反対デモ」が許せるかと言ったら許せないのです。



 特に、『SEALDs』という若者の団体が、私は見るに耐えない。胸をかきむしられるようです。

 もっとも、SEALDsについては、「工作員動員説」「サヨク団体動員説」などなど色々言われているが、それは違うと思う。
 彼らは自分の頭で考え、自分で行動している。

 むしろ、工作員やサヨクの動員であったらいいなという願望を抱くぐらいですよ。しかし、様子を見る限り一人一人の自発的な活動であるに違いないのです。

 なるほど。おそらく、彼らは現今の近代的社会という世界観に「価値」というものがなくなっていることを見抜いてはいるのです。その点の鋭さがある。
 彼らは、大学を卒業して、就職をして、果たして何か価値感のある世界観をえることができたでしょうか。
 できやしない、と思ったのでしょう。
 また、その予測はおそらく当たっているのです。
 彼らに用意された社会は、酷く画一的で、平坦であるのみならず、没落の最中にあり、一枚隠された形で虐げられて行くことは明白だった。彼らをそういう状態に追いやったのは、彼らが大学を卒業する前までに社会を作ってきたすべての大人たちの大衆性であります。

 だからSEALDsの彼らは、別の価値を想定できる世界観を見つけて、そちらに行きたかったのでしょう。
 それで、「民主主義」やら「反戦」やらの枠組みを見つけて、自らそこへ向かっていった。
(ですから、これを「就職で採用しない」とか言って弾圧するのは得策ではありません。むしろ、かえって彼らは、彼ら自身が正しいという錯覚を逞しくするでしょう)



 でも、私が一番思うのは、彼らが見つけたその枠組みも、無価値で平坦で人を圧殺する「近代社会」を作った大人たちの理屈の一柱を担っていたものではないか、というところです。

 なるほど、確かに「対米従属の自由民主主義」も大人の理屈ではある。しかし、「単なる平和主義の自由民主主義」も大人の理屈なのです。
 反抗するのであれば、この双方に反抗しなければならない。

 なぜ彼らは、後者の大人の理屈によって前者の大人の理屈を攻撃することで、「別の価値ある世界」へ行けると勘違いするのか。

 それはすなわち、「群れる」からです。

 彼らはきっと、途中までは鬱屈とした中で、自分の頭で考えていたのでしょう。
 この世の価値とは何かを考え、その世界観を探しあぐねていたに違いない。
 しかし、途中で寂しくなって、「集団的に考えること」をしてしまったのです。
 ツイッターなどのSNSを用いて、「同じ意見」という集団を作って、集団的に考えるようになってしまった。

 だから、「民主主義」がどうだのという薄っぺらな大人の言葉でピーピー群れる羽目になったというわけです。



 だって、安保法制反対の理屈は、次のように言えば、こうも簡単に崩れるものなのですよ。

 なるほど、安保法制があれば、アフガン戦争、イラク戦争のような戦争について、アメリカのお手伝いをさせられるようになるかもしれない。これは、共産党をはじめとするサヨク陣営の言うとおりではある。
 しかし一方、安保法制という法制があれば理論上、イラク戦争のような戦争の時に、「イラクに味方する」という主体的な戦争参加ができるということでもあるわけです。

 アメリカのお手伝いをするような、無価値な戦争、大義のない戦争に参加するのが嫌なのでしょう?
 先のイラク戦争は、どう考えてもアメリカが悪かった。それなら大義上、正義上、原理的に言えば、我々は「戦争に参加しない」という態度ではなく、「イラクを擁護する立場で戦争に加わらなければならなかった」のではないですか?

 本当にただ単に「戦争へ行きたくない」という本当の軟弱精神から安保法制に反対しているのなら別ですが、本当は、「大義のない戦いには与したくない」と思っているだけなのでしょう?
 逆に、大義のある戦いであれば、よそへ出向いてでもやらなければならないはずでしょう。

 だったら、反対するべきなのは、「安保法制」ではなく、「日米安保(日米同盟)」なのではないでしょうか?

 また、安保法制の持つ、「自衛隊の海外派兵」「戦闘地域へ武器輸送」などといった権限は、我々が世界で主体的な軍事行動をとるという意志さえ持てば、問題ないでしょう。
 つまり、大義を考えることのできるような国家の意思統一。これができるような、強靭な中央政府をどう構築していくかという話をすればいいのです。



 私とて、アメリカの召使として戦争に狩り出されるのは御免こうむる。
 しかし、アメリカに召使にされないためには、「アメリカに対して反抗する暴力」という意味での軍事力も必要でしょう。
 あるいは、アメリカ以外の国、たとえばロシアなどとの同盟も考えてみる必要だってあるはずで、それなら安保法制は逆にアメリカにとって脅威になるかもしれないでしょう。



 そう言えば、私は軍隊へなんぞ行きたくありませんが、アメリカに対しての特攻要員としてならば、徴兵されても一向に構いません。
 そういう風に思っている若者は、実は多いのだと信じます。
 また、アメリカに召使にされないためには、核武装だって必要でしょう。だってアメリカはわんさか核を持っているのです。

 論理上、そういうことになりませんか?



(了)


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Janre: 政治・経済

tb 0 : cm 2   

コメント

彼らは「志位るず」とか呼ばれたりはしていますが

そして私も「やっぱり共産党と同類やん」とは思いますが、こちらでの分析によれば「民青(日本共産党系の青年組織だそうですが)のメンバーはいるにはいるが、あくまで少数」ということのようです。
http://togetter.com/li/848242
「仕切っているのは民青委員長」という説もありますが。
https://socialnews.rakuten.co.jp/link/582244
それ以外のメンバーは、まあ自分の意志と言うか主導者に「踊らされている」といったところなんでしょうかね。

で、恐らくは彼らは「戦いもどき」はやるけど「ガチの戦い」はやりたくない人達ではないかという気がします。血を流すのが嫌だったりとかで。

kappa #NbShkeg2 | URL | 2015/08/07 22:39 [edit]

んー

なんというか…
上念司さんの批判をしている人をググって見つけたブログ主さん

自分は安保法案云々より、ダメなものはダメと外に物理的、心理的に発せる日本になればよいのにと思いました。例えば、中国の密漁や在日特権な在庫処分やら、南シナ海、もっと強く出るべきかと思いますが、いかがでしょうか?ちなみに小川和久氏の国会でのお話を聞いていて、同感しています。
現場レベルでの納得のできる内容だと思います。日本が独立した?そんな精神はいい気がしますが、もうそんな時代は来ないはずです。
経済が敵国同然の中国に一部共存しているし、国と国は共存している部分があり、それは国防も同じこと。共存やメリット優先です。イラクを守るメリットがないから守らない、それだけでしょ。
資本主義なんてロクでもない気がしますが、現実です。
僕は経済音痴です。上念司氏のyou tubeを見てわかりやすくて共感しています。しかし!信頼できる評論家なのか気になりました。多角的にみないとですね。だからブログ主さんの
2013年の記事みて思っているのは、ブログ主、嫌いなだけやん…わかりにくい…徹底にわかりやすく論破して欲しかったです。でもブログ主みたいな人は大切ですね、また見にきます

中々さん #FFxuKb4g | URL | 2015/09/04 14:54 [edit]

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