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日本が日本であるために

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女性宮家などと言っていないで、皇室典範を皇室へお返し申し上げるべき 


 昨年の陛下のお言葉を受けて、政府は専門家会議で譲位の特例法を議論してきました。
 
 私はそもそも、この専門家会議ごときが皇室のなさりようをあーだこーだ議論するなどという時点で非常によろしくないことに思われます。

 いえ、これは小林よしのりさんの言うような「特例法ではなく恒常法制化すべし」という話をしようというのではありません。

 そうではなく、我々日本国民は、陛下からあのようなお言葉を賜ったからには、ただちに「皇室へ皇室典範をお返し申し上げる」ということでこれにお応え申し上げるべきだったのです。



ピンク菊


 そもそも、昨年の今上陛下のお言葉は、それこそ「戦後レジーム」の問題の延長線上にあります。

 と言うのも、GHQ占領以後、皇室典範は「民主的な法律」として位置してしまうようになりました。

 よって、皇位の継承における陛下の御意向を畏れ多くも「民主的な法律」ごときが縛ってしまうことになった。

 根本問題としてこの「戦後レジーム」があるので、陛下ご自身の御意向で譲位されることがままならず、故に、あのような異例な形でお言葉を発せられる他なかったわけでしょう。

 これはいわば、

「戦後レジームに抱きつく国民のせいで、皇室が皇室のことをお決めになる当たり前の権限を剥奪されてきた」

 ということです。

 皇室は一貫して国民に対して寛容すぎるほど寛容であらせられたけれども、事が陛下の御高齢という自然明らかなことに差し迫り、「摂政は良くない」という皇室の長としてのご判断があらせられるのだから、「民主的な法としての皇室典範の位置付け」というかねてよりの懸案はもはや緊急の課題となった……ということのはずなのです。


 ・


 そもそも、「民主的な法」というのは「政治」的な領域ですから、宮中……すなわち「皇室のなされよう」については介入してはならないはずなのです。

 現代人は、
 
「天皇による政治介入」
 
 のことには目くじらをたてるクセに、逆に、
 
「政治による皇室への介入」
 
 を避けなければならないことについては、極めて意識が欠如しているように思われます。



 でも、よくよく考えてみて欲しいのですが、「皇室のことは皇室でお決めになる」ということと「天皇は政治に関与しすぎない」ことは、『セット』として考えなければ論理的に成り立たち得ませんでしょう。

 だって、もし皇室へ政治が介入できるのであれば、皇室へ政治が介入した領分において天皇は政治性を帯びるのであって、天皇へ政治関与させないという話も成り立たないのですから。



 そして、それが民主主義の場合、

「民主主義による皇室への介入は避けなければならない」

 という態度なしに、

「天皇の政治への不介入」

 は考えられないのです。


 ・


 ですから、まず、我々は陛下のお言葉を受け、

1 「民主主義によって皇室を縛ってきたことを恥じ」

2 「ただちに皇室典範を皇室へお返し申し上げる」

 べきであった。

 これは、別に憲法改正ほど重たい腰ではないはずです。

 すなわち、政治(民主主義)による皇室への介入をやめるべき……あるいは緩めるべきだった。



 ところがこれを逆に、(特例法にせよ恒常法にせよ)「譲位に関する法律」を上書きすることによって応じようとしているので、

「政治(民主主義)による皇室への介入」

 が、さらに強まる結果になっているのです。



 その証拠に、その結果の帰結として「女性宮家の附帯決議案」などという「皇室への、政治(民主主義)による強烈な介入、影響」を導く結果になったでしょう。

 これは単に「女性宮家の議論を要求した民主党議員が悪い」というよりは、

 そもそも

「皇位継承を法律的な次元で議論している」

 ことそのものが誤りだということなのです。

 つまり、この問題は、

「安倍政権だからここまで対応できた。悪いのは女性宮家にこだわる民主党のヤツだ」

 ……では済まないのです。

 安倍首相も、かつて戦後レジームからの脱却などと言っていた割に、千載一遇の機が巡ってきたところでも皇室典範を皇室へお返しすることなく、あまつさえ専門家の議論なんて始めた罪は非常に重いと言わねば済まない。

 フツーに考えても、専門家の議論なんて始めてしまうと、それから余計なことを言い出すヤツが出てくるのは当たり前でしょう。

 実際、

「象徴天皇としての務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくこと……」

 という、そもそも陛下が皇室視点で「自分たちが国民のためにする仕事に途切れがあってはならない」という意味合いでおっしゃっていたお言葉が、いつのまにか世の中では、

「安定的な皇位継承」
 =
「法律として規定された天皇が続くこと」

 という話にすり代わってしまっています。



 法律としての議論上で天皇が続けばよいのであったら、そりゃあ「女系天皇」でも「選挙で選ばれた天皇」でも法律に規定されていさえすれば良い……という話に理論上なってしまうでしょう。

 でも、仮に法律でそう規定されても「女系天皇」や「選挙で選ばれた天皇」は天皇ではありませんね。



 だから、これは民主的な法律として議論してはならない領域なのです。

 他のさまざまなことでは「議論が大事」は認めますけれど、ことが天皇、皇室のなさりように至っては「法律的に議論してはならない領域」なのです。

 法律の最高次元の限界は、「天皇は日本国と日本国民統合の象徴」ということと「(皇室のお決めになった)皇室典範を国会で承認すること」までで、皇室典範や皇室そのもののあり方を法律の範疇にいれてはならないのです。

 そこは本当に大切な線引きなのですよ。


(了)


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Category: 皇室

Thread: 政治・経済・社会問題なんでも

Janre: 政治・経済

tb 0 : cm 1   

コメント

民主主義による皇室への介入を防ぐためにも、天皇陛下の最高諮問機関として枢密院の復活が求められますね。

N #eqP7eH0Y | URL | 2017/06/03 07:54 [edit]

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