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台風とナショナリズム 



 超大型の台風19号が日本列島を襲っています。


 今回の台風は超巨大と言われ、軌道が伊勢湾台風に酷似しているという話も聞かれて、大変すさまじい心持ちがしました。

 と言うのも、私の住む愛知県尾張地域はかつて伊勢湾台風で甚大な被害を受けた所なのです。

 もっとも、私は伊勢湾台風の時代に生まれておりませんし、我が親戚筋も関東におりましたので、(残念ながら)土地への埋め込まれ性は弱くはあります。

 それでも子供の頃から、街中には「伊勢湾台風の時ここまで水が来ましたライン」 が引かれていたりして、それが私の身長をゆうに超えているのにゾッとしたものです。

 あるいは、古い家屋があると、「この家は伊勢湾台風に耐えた家なのだ」というふうな自慢が未だに通じたりする。



 それにしても、これは誰しも記憶にあると思うのですが、少年時代、「台風」というのはどこか興奮させるものがあったように思われませんか?

 そう言えば、私の小学生の頃にも、伊勢湾台風ほどではなかったにせよ、大きな台風があって、それは奇しくもその年の台風19号だった。

 その時の、

「この嵐に立ち向かわなければならない」

 ような英雄的感覚は子供の頃には鮮明な事だった。



 もちろん、台風は多くの被害をもたらしうるおそろしいものではあります。

 しかし、一方でどこか我々の心の何かを呼び覚ますものがあるとは思いませんか?

 と言うのは、台風に対しては、我々は、「我々」という意識で「これに立ち向かっている感」がいやおうもなく意識の奥から露出されるからです。

 街や国家を一個の生命主体として、その全体的生命主体の視点から、「台風」に対する……から興奮するのです。

 また、客体としての台風は、一種の人格性を帯びて臨まれますから。



 この台風に対する我々の感覚、興奮の正体は、「ナショナリズム」なのです。

 逆に言うと、「人間が、空白の個人として自己実現を謳歌してさえいればよい」のであれば、この興奮はありませんね。

「この土地(運命)にこだわる」

 という、最も人間的な精神がナショナリズムであり、それがなければ台風はおそろしくもなければ興奮もしないはずでしょう。



 で、このナショナリズムを集約して、具体的に立ち向かう人間組織が、「政府を中心にした社会」です。

 だから、我々は、「ナショナリズム(国民的団結精神)」を活かすために「ステイツ(政府機能)」を重視すべきなのです。



 例えば、台風や地震、戦争などへ立ち向かう社会力学として「市場原理主義」が役に立たないことくらいは明白でしょう。

 逆に言えば、ナショナリストは、むしろ「市場の土台となる公の領域」の方に関心があるはずなのです。

 その証拠にいざ台風に立ち向かっている社会力学は、行政官や政府の機能、公共事業、半官半民の既得権益……といった、権威、権力を帯びた統治共同体であり、非営利、非市場的なものでしょう。




 幸い、今回の台風では、私の住む街はそこまで壊滅的な被害を受けることはありませんでした。
 が、土砂流入など起こり公共交通機関が止まったりなど、影響は被っているようです。

 また、他の地域で被害の大きいところがあれば、国民の団結精神として「これを救済したい」と思うのは当然のナショナリズムでしょう。
 ここまでは日本国民の9割方が頷いてくれるかもしれない。

 が、これを実際に救済する機能は「政府機能を中心とした公の領域がどれほど大きく強いか」によるのですが、この点は都合よく無視されてしまうのは本当にムカつかれることです。

 みんなもう「国家に縛られるのが嫌」という精神の方が先に立つから、東日本大震災の時も「絆」などとセンチメンタルになるだけで、その後に政府機能や公共事業が重んじられたという気配もなく今日に至ったわけですしね!


(了)
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