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日本が日本であるために

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国会って何故あるの?第二回(下院編) 

※『国会って何故あるの?第一回』の続きです。


 さて、約一万人の暮らすN国。

 この国では、「一万人の中から、代表者の百人」を中央に集めて、「彼らが話し合った上で多数決をとる所」の事を『下院』と呼んでいるーー

 という所まで来たかと思います。


 しかし、ここでもまた、ある複雑な問題が生じますね。
 そう、「その『代表者百人』は、一体どうやって決めるのか?」という問題です……


 ところで、人間の集団の中で政治的な代表者を決める根拠は、大きく分けて三つしかないというような事を、昔、マックス・ウェーバーという人が言いました。
 ウェーバーはそれを、『支配の三分類』として以下に分類しています。


一、歴史的支配(大儀、権威)

二、官僚的支配(ペーパーテスト)

三、カリスマ的支配(多数決)

             ※()内は、おーじ注釈


 ここで、まず気づく事は、「人間に、人間の能力の如何を完璧に推し量る能力など、ない」という事です。
 よく考えてみれば当たり前なのですが、『人間の能力』の「イケてるイケてない」が、誰の目にも明瞭であるなどという事は、実はあり得ないでしょう。能力についての『基準』が世において一定ではないのですから。


 さて、話をN国に戻しましょう。

 N国では、『下院』の代表者百人を選ぶのに、三の「カリスマ的支配」を根拠にしています。

 つまり、結局は多数決ですね。

 しかしここで、その百人の代表が、「何にとっての代表(カリスマ)か」ということが、とても重要になってくるのです。

 もし、代表者百人の全てが一様に『N国の一万人』にとっての『代表』という属性しか持ち合わせていないとなると、これはとても危険なことになります。
 例えば、「候補者が二百人いて、そこに一万人が一斉に投票をし、獲得した票の多い順に、一位から百位が代表者になる」といった単純な代表者選びをしたとしたら、これはもう最低な決定方法なのです。
(勿論、この形式では、一票の格差など一切ないですけれどね)

 何故これが最低な代表者選びかと言えば、それでは結局、「直接的に大衆の意見が反映されてしまう」からです。

 代表者が、すべからく「一万人全体の代表」ということになると、すべからくが「一万人の中の多数から支持をえられる政策」しか打てなくなります。何故なら、そうしないと票が獲得できないので、代表者選びで落ちてしまうからですね。
 これを、「大衆迎合してしまう代表者の方に根性がないのがイカンのだ」と切り捨てることはできませんよ。何故なら、その理屈でいけば、「根性のある代表者」はすべからく、代表から外れているはずだからです。


 じゃあどうすりゃぁいいんだ、と思うわけですが、ここで考えるべきは「国内における部分の『既得権益』や『シガラミ』」です。


 具体的に言えば、それは、『選挙区』であったり、『政党』であったりします。


 例えば、漁師のA太郎さんの村には、五百人の村人が住んでいました。その村は、漁業という産業のシガラミと、既得権益によって人々の生活が密接に結びついているわけですが、その中で必ず『大将格』の家があるわけです。そして、その村では、『X家』という、古くから栄えている家がありました。
 A太郎さんは、「N国全体のルールの微調整」の事は全然分かりませんが、X家の旦那を『代表者』にすれば、「中央で、この村の権益を代弁してくれるはずだ」という事くらいは分かります。
 なので、A太郎さんは、自分の村のシガラミと漁業の既得権益の事を考えて、X家の旦那に票を入れました。


 これが、最もマシな民主主義の形式なのです。


 その証拠に、そもそもの話、英語で『政党』はpartyといいますね。
 これは、部分(part)の既得権益を代表する徒党、という意味なのです。


 A太郎さんだけではなく、銀行員のB子さんや、製薬会社員のC之助さんも、それぞれ、「自分の身の回りの小集団における、シガラミと既得権益を代表してもらう」という事で代表者を選ぶから、なんとかそれなりの判断基準を持つことができるのです。
 そして、それぞれの小集団の既得権益を代表する『代表者百名』が、N国の中心で、国内の権益の調整をする場所が『下院』なのです。

 尚、日本で言えば、この『下院』は、『衆議院』のことですね。



 さて、日本ではいざ知らず、N国民は賢いですから、一応『下院』は地域のシガラミや産業の既得権益を代表した者たちの利害調整によって展開されていました。

 しかし、これだけでは何とも心許ない。

 勿論、直接的な民主主義よりは遙かにマシなわけですが、小集団の代表者どおしの利害調整としての機能に依拠せざるをえない下院は、知らず知らずのうち大儀に反していたり、論理的に矛盾していたりと、間違いを頻発するものです。
 それでなくとも人間は、人間が作り出す国家の複雑性と比較して、あまりに不完全なわけですから、当然のごとく間違いを犯します。

 そこで重要になってくるのが、二院制です。

 そして、N国では、下院に対して、上院というモノが置かれていました。


第三回(上院編へ)  ※準備中


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