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日本が日本であるために

時事、ニュース、政治、経済、国家論について書きます。「日本が日本である」ということを政治、経済の最上位目的と前提します。

 

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大きな政府と福祉国家の違い 

 世間では、なにやら「保守」は「自由主義経済で小さな政府を目指し」て、「左翼」は「所得再分配で福祉国家を目指す」というような前提で話が進んでいるように思えます。

 しかし、それは対立軸としておかしいです。

 何故なら、「政府を大きくする」というのは、「金持ちから金を巻き上げて、弱者に再分配する(福祉国家)」とは限らないからです。

 例えば、政府を大きくするというのは、「軍事力や警察力を高める」というのだって『大きな政府』でしょう。
 或いは、ナチスの手口に学んで、道路やエネルギーやインフラといった国家基盤の強化による、国民の経済的統合だって、『大きな政府』ですね。


 繰り返しますが、「金持ちから金を巻き上げて、弱者に配る」というだけが、『大きな政府』ではないのです。



 さて、何故、「保守=小さな政府、左翼=大きな政府」といった酷い勘違いが起こっているのかと言えば、「大きな政府、小さな政府論」に、「夜警国家、福祉国家論」の軸を混ぜ込んでしまっているからではないでしょうか。


 「大きな政府、小さな政府論」とは、文字通り「政府の規模や権限」の話です。
 つまり、どのくらい政府が税を徴収するか、どのくらいの法をもって自由を制限するかーーという話の全てが、「大きな政府、小さな政府論」なのです。


 対して、「福祉国家と夜警国家」の対立軸とは、かなり限定的で、ほぼ「再分配」に限った論議になります。

・夜警国家、「安全保障、警察能力以外の所で政府は口を出さないという、自由放任の国家」の事。
・福祉国家、「政府が金持ちから金を巻き上げて、弱者に配って平等にする国家」の事。

 これを聞けば分かると思いますけれど、この『福祉国家と夜警国家』の対立軸上では、政府の役割が、「安全保障と警察力と社会福祉政策」に限定されているんですね。

 つまり、「自由を重んじて、金持ちはより金持ちになる社会」か、「平等を重んじて、金持ちから金を巻き上げて弱者に配る社会」かーーという、本当にどうでもいい議論なんです。


 実は、この『福祉国家と夜警国家』の軸上には、「政府がこなさなければならない役割」で重要な観点が三つほど無視されています。

 それは、1「国民を統合する役割」、2「国力を高める役割」、3「国家の独立性を高める役割」です。

 どうでしょう?

 世間では、保守と呼ばれるものすら「自由だ、民主主義だ」と騒ぎのたまっているわけですが、これら三つの観点が、大衆の「自由と民主主義」とやらだけで果たされるとは、思えませんね。

 勿論、「国民の伝統や生活の中での知恵」というのも、ある程度その三つの観点を補う部分がありますから、全てを政府にやらせろとは言いません。
 が、政府が民なるモノの自由を一定程度制限して「国民を統合する役割」「国力を高める役割」「国家の独立性を高める役割」を果たす必要があるだなんて事は、偽善を取り払って考えればすぐに分かるはずです。


 俺は、おおよそ、こうした観点から、現代の日本は多少「大きな政府」へ向かうべきだと考えています。
 また、そのあたりも、少しは「ナチの手口に学ぶべき」なんじゃないかなあ……って思ったりなんかもするのです。



(了)



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Category: 経済

Thread: 政治・経済・社会問題なんでも

Janre: 政治・経済

tb 0 : cm 2   

コメント

逆だと思います。国を強くするために統制すべきなのは戦争などの非常事態だけです。
 ちょっと考えれば、政府の統制で経済が伸びるわけがないことはわかるでしょう。ソ連邦がうまく行きましたか?
政府は民間の需要を的確に把握することはできないし、需要に応えるために工夫する力もありません。
統制経済はうまくいかないのです。

トミー #- | URL | 2013/08/12 07:22 [edit]

Re: タイトルなし

トミー様、コメントありがとうございます。

いただいたコメントへの返答は、こちらにまとめて記事にいたしましたので、そちらをご覧ください。
『トミー様よりいただいた一連のコメントに対する返答』http://shooota.blog.fc2.com/blog-entry-93.html

後藤真(おーじ) #- | URL | 2013/08/13 23:49 [edit]

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